enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.1.4

 私にとってのお正月は、駅伝選手がゴールするとともに終わってしまう。
 海岸道路を走り抜けてゆく駅伝選手を応援するわけでもないのに。
 
 子ども時代、暮れにお餅つきをした親戚の家が、お正月には駅伝選手の宿になっていたこと。
 小学生の私は、暮れからお正月にかけて、その旅籠のような家に入りびたって遊んでいたこと。当時のそうした祝祭の季節のなかに、私のもっとも楽しかったお正月があったのだ。
 大勢の大人たちが忙しく働くなかに紛れ込んで遊ぶ居心地の良さ。自意識がありながら、他者の中に在ってことさらに居心地が良い私。あの時代のほかに、そんな私は無かった…今そう思う。

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2016年箱根駅伝の関係者達が宿泊する(?)旅館前…来年のシード権を巡って、幟のなかでも明暗が分かれたようだ。