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私の第三十四夜をつづります。

2016.3.29

 2016年3月29日。「安保法施行」という朝刊の見出しが目に飛び込む。日本はこれからどのように変わってゆくのだろう…漠然とした不安。昨日とは違う一歩を踏み出してしまった…そんな不安。
 
 2016年3月29日。人々は、のどかに桜の樹下につどっている。私も、人々も、咲きはじめた桜の木も、何事も変わってはいない。人々の柔らかな笑顔を遠く見ながら、私はなぜこの時代の日本に生まれたのだろう…と思う。同じ地球に生まれながら、うららかな春を楽しむ人々の向こう側に、無益な破壊と殺戮を繰り返す人々、戦場で命を削る人々がいる。同じ命のあり方が、そんなにも異なってしまうのはなぜなのだろう…とも思う。

 総合公園の”野鳥の森”ではダイサギアオサギが小さな縄張り争いをしていた。彼らが争う形は、私の眼には美しい羽ばたきにしか見えなかった。

3月29日のシダレザクラ
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3月29日のヤマナシ
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