enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.6.18

 17日、海を見に出かけた。
 歩くのに呼吸は不自由でない。当たり前のようなことがありがたかったりする。
 最近は昼でも、図書館を往復するのに、速足では息苦しいことがある。着いてから、呼吸を鎮める時間が必要になったりする。結構情けない。それでいて、吸入器を使わずに過ごせる夜もある。どうも、楽な呼吸を保つ秘訣は、飲食を控えめにすること…のようだ。いちいち自分の身体のご機嫌をうかがう。暇な時間があるからこそか。結構情けない。

 空は不思議な陽射しで明るかった。一雨降れば虹が出るような傾きの陽射し。しかし雨は降らない。
 海に着くと、木の桟敷には若いお母さん、そして、すっかり裸になった幼い子が二人。
 
 渚の砂はたっぷりと海水を含んで、足の裏がやわらかく深く沈み込む。波打ち際を、トイプードル(?)がリードを引きずりながら歩いてくる。立ちどまってこちらのようすを見ているような素振り。じきに、またご主人のあとを追っていった。
  しばらく、波の寄せたり引いたりを眺めた。波の安らかな呼吸のリズムがくり返される。私の内部が静かに満たされていった。

6月17日の海
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6月17日のツバメ
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