enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.7.8

 5月半ば頃から、枕もとに置くようになった吸入薬…7月になって出番がなくなっている。まずはありがたい。その一方で、身体も頭も”スリープモード”に入ったまま、そこから抜け出せない。
 
 7日、陽射しが弱まるのを待って外に出た。平塚の街は8日から”七夕まつり”が始まる。旧暦でもなく、7日にもこだわらないその日程は、本来の季節感からも遠くかけ離れている。それでも、平塚の街の空に七夕飾りがかかるたびに、じきに梅雨が明ける、そして真夏の扉が開く…と教えられる。
 2016年の平塚の”七夕まつりは10日に終わり、ほどなく真夏の季節を迎えることだろう。同時に、日本の”まつりごと”の季節でも、何かが終わり、何かが始まるのだろうと思う。それはどのような季節なのか…。
 
 60代半ばの今、真夏を迎えるには多少の心の準備が必要だ。小さな通りの七夕飾りを見ながら、早く”スリープモード”から抜け出さなくては…と思った。

7月7日の空
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  541 跡たえて 人もわけこぬ 夏草の しげくもものを 思ふころかな (『相模集全釈』から)