enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

まつろふ・まつろはぬ

何だろう…ざわざわと心を乱す映像が、くりかえし、意識のモニターによみがえる。
そこに映る表情も言葉も、切り取られたことで、その意味が増幅・拡大されてゆく。
そこに映る生身の個人の一瞬の表情と言葉は、その立場ゆえに、意味合いが一層ゆがんで醜くなってゆく。

心がざわつく。
見るべきもの・聞くべきものは、対立の前線となる現場の一瞬ではないはず。
そうした対立を生み出す背景は、現場から遠く離れたところにあるのだから。
現場で手を汚すことのない人々の権力のなかにあるのだから。

心がざわつく。
国会議事堂前で機動隊の若者たちと間近に向かい合った時の緊張感、否応なしに設定され高まっていくお互いの敵対感。
それでいて、立場の違いを越えれば、同じことに同じように笑い、同じことに同じように悲しむ貴方たちと私たち…そんなふうに、どこかで信じている。

さまざまな思いがぐるぐると駆け巡る。