enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.12.27

 夜来の強い南風で温かい日。
 ベランダに出ると、とても12月27日の空気とは思えなかった。

 午後になって、慌てて博物館のプラネタリウム・コンサートに出かける。
 開演時間まで時間がなかった。
 信号ごとに走り抜ける。
 古い博物館のプラネタリウムまでは階段が続く。
 でも呼吸に不安はない。
 (それだけで嬉しい。当たり前の呼吸ができて嬉しい。)
 
 受付で”65歳以上の割引料金”を素直な気持ち(?)で支払い、ようやくプラネタリウムに入る。 
 暗い小さな空間。
 赤ちゃんを抱っこした若い、ほんとうに若い女性たちの姿が眼に入る。
 赤ちゃんもお母さんと一緒に星を観て、歌声を聴く。すごく素敵だ。

 「雨が上がっているといいですね」という明るい声を最後にコンサートが終わった。
 外に出ると、本当に空が澄みわたっていた。
 何てきれいな空。これが今年の12月27日の空。

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