夜来の強い南風で温かい日。
ベランダに出ると、とても12月27日の空気とは思えなかった。
午後になって、慌てて博物館のプラネタリウム・コンサートに出かける。
開演時間まで時間がなかった。
信号ごとに走り抜ける。
古い博物館のプラネタリウムまでは階段が続く。
でも呼吸に不安はない。
(それだけで嬉しい。当たり前の呼吸ができて嬉しい。)
受付で”65歳以上の割引料金”を素直な気持ち(?)で支払い、ようやくプラネタリウムに入る。
暗い小さな空間。
赤ちゃんを抱っこした若い、ほんとうに若い女性たちの姿が眼に入る。
赤ちゃんもお母さんと一緒に星を観て、歌声を聴く。すごく素敵だ。
「雨が上がっているといいですね」という明るい声を最後にコンサートが終わった。
外に出ると、本当に空が澄みわたっていた。
何てきれいな空。これが今年の12月27日の空。