enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

石垣島の月、平塚の月。

 平成という時代、私は何をしていた?…
 それは、どこか曇り硝子を通して思い出すような時間の広がり。
 母の病気をきっかけに仕事を辞め、そして、生きる意味が分からなくなった日々。
 なぜ、今日も明日も生きなければいけないのか…もがき続けた時代。
 
 ある日、考古学の”場所”と”人”に出会い、再び、生きて活動する力を取り戻した。
 また、11世紀の歌人相模という”人”と”時間”にも出会った。
 
 昭和の私に、平成の私がまったく見えなかったのと同じように、平成の私に、令和の私も見えない。
 平成の続きの日々を繰り返してゆく。
 その時代に、生きる意味を問いかける私はもういない。
 そして、月だけは時代を超えて輝き続けてゆく。

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 4月18日の月(石垣市
 
イメージ 24月20日の月(平塚市