enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

街頭演説のトップランナー

 2019年の参院選挙期間中の今、発散することのできない怒りがふつふつと溜まる。
 最高権力者の街頭演説に対し、抗議の野次を飛ばした市民が、多数の警官に排除されてゆく…札幌で、次は大津で…そんな報道が続く今。
 野次を飛ばした場所から、警察によって力づくで排除された無力の存在が、もし私だったなら、と思う。
 2019年夏…そんな場面をたやすく想像できる状況になってしまっている。
 
 怒りと恐怖を抱えつつ、山本太郎氏の街頭演説の動画を見る。
(自由に歩き回れる状態であれば、リアルタイムで彼の街頭演説を聴きたかった。)

 彼の街頭演説は”生きもの”として感じることができる。
 肉体を持つ言葉。ほとばしるジェスチャー
 山本太郎という血肉のエネルギーがそこで燃え盛っているのを感じ取ることができる。
 1時間近く、あるいは2時間近くに及ぶ演説でも、私の乏しい集中力がそがれることはない。
 かつて、宗教者・布教者の辻説法に聴き入った人々も、こうして心を動かされたのかもしれない…などと思う。
 
 不思議だ。山本太郎は今、彼こそが街頭演説のトップランナーに位置するかのように走っている。
 7月21日投開票日に、山本太郎のゴールの先に待っているものは何?