enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

やっぱり嬉しい。

美術館にも博物館にも出かけることのない日々。
でも、今日、嬉しいことがあった。

抽選に外れて聴講できなかった講座の資料がネット上に載っていたのだ。
『わっ!』と眼が輝いてしまった。

何と今日、その講座の先生が、ご自身のツイートのなかで、聴講できなかった人たちのために、資料画像を上げてくださったのだ。何という心遣いなのだろう…。

昔、似たような嬉しい経験をしたことを思い出す。

別の博物館で、同じように抽選に漏れて聴講できなかったことがあった。
やむを得ず、展示だけでも見学しようと、ちょうどその講座の当日に出かけていったのだった。

偶然にも、展示室のなかで、その講師の先生の姿を眼にした。
(私は講座を聴けないんだなぁ…と今更ながら残念に感じた。)
で、展示を観終わった私は、思い切って、受付の方に「あのう…今日の講座なんですが、資料をいただくことはできないでしょうか?」と恐る恐る尋ねてみた。

答えは予想通り…駄目だった。

と、その時、私のそばを講師の先生が通りかかった。そして、館の方に「どうぞ、資料、差し上げてください」と、思いもよらない言葉をかけたあと、立ち去られたのだった。

私のほうは驚きとありがたさのあまり、身体も心も固まってしまい、どぎまぎとしたお礼を返すのがやっとだった。

突然の先生の申し出に対し、館の方は一瞬困ったような印象だったけれど、ほどなくして講座資料を届けてくださった。申し訳ないことだったけれど、とても嬉しいできごとだった。

嬉しいなぁ、やっぱり。
こういう先生方がいるんだ…ということが。
講座の資料よりも嬉しいのかもしれない。

 

 

【久しぶりの平塚海岸で(風の強い2月20日)】

 

砂上の漣f:id:vgeruda:20210221212606j:plain

 

冷たい海へ…f:id:vgeruda:20210221212619j:plain

 

揺れ動く波f:id:vgeruda:20210221212638j:plain

 

2月20日の月f:id:vgeruda:20210221212705j:plain