enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

夏の残りの暑苦しさよ。

 

 

お彼岸を待たずにすっかり秋になった…はずだった。

台風一過の19日、お墓参りをしながら望んだ丹沢の山々は、ひときわ鮮やかな山肌を見せていたのに。

友人が暮らす安曇野でも、黄金色の田んぼが、稲刈りのあとにはすっかり寂しげになったというのに。

 

今日、部屋の室温は30℃を超えた。
片づけた扇風機を再び取り出し、一日中、熱っぽい空気をかき回して過ごすことになった。

世の中に眼を向ければ、人々と国会から遠く離れた場所で、暑苦しい政局が渦巻きながら勢力を強めている。

力尽きて去ったはずなのに、いまだ未練がましく、政治の季節を後戻りさせようと蠢き始めている。

 

人々が月の涼やかな光を憂いなく浴びる季節、新しい季節はまだ来ていない。
一日も早く、暑苦しい季節、後戻りの蠢きときっぱり訣別して、新しい季節に進まなくては。

 

 

月と反射光(9月20日

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