enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

冬枯れの世界

 

『ジェネレーション・レフト』をようやく読み終わる。
(レフトはレフトでも、”去った”世代の私の場合、読む本の些細な誤植などは目に飛び込んできても、肝心の内容のほうはなかなか頭に入って来てくれない。)

世代は時代から生まれ、時代は世代を置き去りにしてゆく。
私はさしづめ、怒涛の時代の海の汀線あたりに打ち寄せられて、日々、さざ波に洗われている…といったところだろうか。

14日の午後、久しぶりに”水辺の楽校”に出かけた。

冬枯れの空気。凍るような風に手がかじかむ。
それでいて、西に傾く陽のぬくもりがほんのり背中や腰を包み込む。
相模川(馬入川)の川辺を見渡せば、花も紅葉も無く、鳥たちの囀りも淋しいものだった。

そんな冬枯れの世界が、”去った”世代の私の心象風景として広がり、私を包み込んでしまう。そして、じきに、陽のぬくもりと光が遠のいてゆくのは、やはり淋しいのだった。

 

 

f:id:vgeruda:20220115202746j:plainたっぷりとした雪衣装の富士山

 

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揺らぐ水鏡

      

f:id:vgeruda:20220115203035j:plain川辺の眠り猫

 

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オニグルミとホトケノザ