enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

Tさんに。

 

私が日々立ち寄る人魚姫の公園には、今、薔薇の香りが満ちています。

そして今日、Tさんに報告したいことがあります。

かつて共に携わった整理作業のことなのです。

道半ばで立ち消えになってしまっていたあの作業については、もう動き始めることは無いのだろうとずっとあきらめていました。

でも、15年ほどの空白期間を経て、何と、今春から再び動き始めたのですよ。

これから改めて4年をかけて、きちんとした形にまとめあげる活動が始まったのですよ。

そのことをどうしても貴方に伝えたくて。

私もこれでようやく宿題を果たすことができる道筋を与えられたのです。本当にありがたいことです。

私たちのあの何年間の作業が実を結ぶよう、これから貴方の分も頑張ってゆこうと思っています。

どうか、これからの作業の行く末を見守ってください。そう思うと、私は励まされるのです。

Tさん、五月の美しい花たちを貴方に届けることができますように。