enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

拍子抜けの夏。

 

何だろう…このゆるい感覚の毎日。

私の中で堆積してゆく鬱屈の数々の一つとして、スッキリと決着をみたわけでもないのに。

なぜだろう…報道映像のなかで安倍元首相の最期の姿を眼にした日をきっかけに、なぜかコロナ禍への緊張も、ぼんやりと遠のいてしまった。

世の中はこんなふうにまわりまわってゆくのか…と拍子抜けしたのだ。
そして、私にはまだ私の時間…かなりちっぽけな時間…が残っていることを不思議に思う。

10日、夕方の空に十三夜の月がのぼっていた。

『久しぶり!』

本当に久しぶりに月を眺めた。

私のちっぽけな時間には、月も、海の風も、夏の夕方の光も、そのままに残っていたのだなぁ…。