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私の第三十四夜をつづります。

歌人相模の初瀬参詣推定ルート(20231121):”南海道”の「河内六寺」を訪ねて(1)

 

旅の二日目は6時に起床。
いよいよ今日こそ、旅の主目的歌人相模の初瀬参詣ルートを探すこと…を果たさねばと気負い立ち、7時45分に宿を出る。
王寺駅に向かう朝の通りはかなり冷え込んでいた。

この日(21日)の行程は次の通り。
(下掲の”個人的map”:①~⑨ のうち、①・③・⑤・⑦・⑧・⑨ は「河内六寺」推定地
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start:JR 高井田

鳥坂(とさか)寺跡
②「高井田駅⇔安堂駅 」の道標が立つ坂道〔 雁多尾畑(かりんどおばた)と安堂を結ぶ道〕
家原寺跡
④ 石(いわ)神社
智識寺跡(「智識寺址」の碑)
⑥「業平道」の碑
山下寺跡
大里寺跡
三宅寺跡

goal:近鉄 法善寺駅
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【個人的map:南海道沿いの「河内六寺」を訪ねて】
(写真は次回の (2) にまとめて掲載)

〔「河内六寺」:鳥坂寺跡 ③家原寺跡 ⑤智識寺跡 ⑦山下寺跡 大里寺跡 ⑨三宅寺跡〕

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今回の道筋…「平安時代南海道東高野街道(『地図でみる西日本の古代』日大文理学部叢書 平凡社 2009年)に沿う形で「河内六寺」を北上したルート(地図中の①~⑨)…は、以前歩い「龍田道」(雁多尾畑 かりんどおばた 経由)の山道と違い、歩きやすい道だった。

そして、歌人相模が初瀬参詣の往路として、京から「山崎駅」を経て、この南海道を南下し、「津積(つつみ)駅」(「津積駅」については、【コラム】龍田古道 | 大阪府柏原市 (city.kashiwara.osaka.jp)   をもとに、”柏原市安堂”と想定)から「龍田道」を通り「あとむら」に向かったと妄想する私にとって、「河内六寺」の歴史的背景はとても心強かった。
(ことに、今回の旅の中で、柏原市立歴史資料館の先生に「龍田道」などについてご教示を賜り、館発行の資料を手に、充実した探索をすることができた。本当にありがたいことだった。)

この記事をまとめるにあたり、『enonaiehon』 の検索 box で「初瀬参詣」の記事を探すと、私が歌人相模の初瀬参詣ルートについて、あれやこれやと妄想を始めたのは2015年夏ごろのようだ。

この8年の間に、私は60代から70代となり、時間も限られてきた。
何とか”妄想ルート”を、タイトル通り、”推定ルート”に引き上げたいものだ。
(とにかく、私はひたすら”我が脳内妄想ルート”の適否を歩きながらチェックすることで、”まともな推定ルート”へと近づいていくしかない…。)