enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

現実からの逃走。

あってはならない画像をネット上で眼にして衝撃を受け、その画像を閉じてしまった。イスラエル~ガザに関連した非日常的な画像の流れに混じっていたそれは、絶対にあってはならない場面だった。状況は何も分からない。ガザではないのかもしれない。また、フェイクなのかもしれなかった。薄暗い地下室のような部屋の、やや低い天井から「少女」…そのようにしか見えなかった…が、ねじれた「人形」のようにダランとぶら下がっていた…ぶら下げられていた…。その「人形」の服も身体も、どこかが引きちぎれてしまって変形しているように見えた。そのすぐ左横に成人男性が数人立っていた。いったい、どのような状況なのか、どうにも想像することができない。もし、あの場面が現実のものなら、あの薄暗い部屋は、「かつての収容所」の「かつてのガス室」と同じ“陥穽”であり、「少女」は、「2024年のガザという収容所」の「2024年のガス室」に追い込まれた”2024年の生贄”だ。(本当にそうなのだとすれば、いったいどうすればよいだろう? かつての時代、”ガス室に送り込まれる生贄”の存在に気づいた人は、どのように行動したのだろう?)あんな場面は、絶対にあってはならない。フェイク画像なのか。きっと、ぶら下げられていたのは「人形」なのだ。『 だって横に立っていた男たちは、ぶら下がった「少女」の横で、何事も起きていないかのように撮影されていたのだから 』 こんな曖昧な気持ちで(見なかったことにして)画像を閉じてしまった。今、その画像の状況を確かめようと探しても、どこにも見つからない。最近、時に、夢と現実との境界がアヤフヤになって不安になる。夢だったのか? 2024年の日本で生き、2024年の見たくない現実から逃走しながら…『虐殺はやめろ』…。