enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

94秋

あなたは だれなのか?
 
夢のなかで 私は 女だった
その人と 時のない時間を過ごした
腕に頬をあずけ どこまでも満たされていた
そんなにもなつかしい心を忘れていた
別れる時が来て 私は叫びをあげた
 
その人は
歌いながら 何かを語ってくれた
 
(あなたは だれなのか?)
 
深くいやされた心が残っていた
 
夢のなかで 私は 女だった
私ではない 別の女だったかもしれない