enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

00.11.20

庭を横切っていた猫たち    
母を訪れていた寡婦たち
通りですれ違った老人たち               
 
やがて 彼らを
どこにも見かけなくなっていた
 
すべてが いつの日か
そんなふうに 消えてゆく
 
十一月の時雨れる夕刻 
ふと そんなふうに