2011-03-27 03.5 日記 最後の日に いつかその日に 私を去りがたくさせるもの 私をくりかえし 生き続けさせたもの それは 嵐を含んだ鉛色の空 濃密な六月の夜の香気 落葉松の径にふりそそぐ黄金色の雨 そして たった私だけの記憶の羽ばたき 最後の日に 私は それらすべてを あの空の風にのせて見送ろう