enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

虹色の雲

 海からの帰り道、夕方の光が物影を鮮やかにしていた。見上げた西の空に、かすかな虹色の雲が浮かんでいた。
 去年の秋、伊勢原の空にあらわれた彩雲は、一緒に見た仲間から”環天頂アーク”というものだと聞いた。古代の人々は、虹色の雲に吉兆のメッセージを読み取ったという。
 彩雲の横を、白い雲の水脈を引きながら西へ向かってゆく飛行機。パイロットには虹色の雲が見えるのだろうか。
 
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                                                               2011.9.13