六月は特別な季節だ。
なぜ特別なのだろう。
たぶん、めまぐるしい花の季節が去り、いきぐるしい若葉の季節がひと休みしたから。
六月になれば、窓の向こう、遠い空のどこかに夏なるものが在るから。
六月を迎えれば、私は季節のなかへとはいってゆける。
いつからか、六月は待ち遠しい。
夏の入り口に帰っていくような。なつかしいような六月。
6月最初の日曜日の海
裸足で遊ぶ
浜に近寄る漁船