enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.9.28

 昨日の午後の空は灰色だった。ところどころに水色の空が隠れている。
 こんな空が広がって、風が吹いていれば、自分の身体が透明になって、どこまでもさまよえるような気がする。
 海の近くの松林の空には、トンボがぴゅんぴゅんと飛んでいる…そうか、そんな季節だった。
 
 浜には強い風の痕が残っていた。波と太陽の反射面を見渡せるところにすわりこむ。
 西に傾いた太陽は夕焼けの力を持っていない。
 秋の風もすでに肌寒くなっている。
 
 帰り道で、ハマゴウの花が終わりかけているように感じた。
 そばに寄ってみると、群落は以前より広がっている。銀緑色の葉は清らかだった。
 
9月27日の空と海
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秋の浜辺のハマゴウ
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