enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.1.21

 20日の午後、久しぶりに図書館で過ごした。4時半のチャイムを聞いて外に出る。日の入りの時刻を忘れているような水色の空に驚く。白い雲ものんびりと浮かんだままだ。
 東の空を見上げると、すでに月も高く上がっている。十三夜へと満ちていく途中のふっくらと、そして冴え冴えとした顔だった。『こんにちは』と声をかけた。
 長い間聴いていなかった井上陽水の声を思い出していた。『長い坂の絵のフレーム』を聴いていた頃のこと。あの頃もそうだったように、「様々な気がかりが途切れもなくついてくる」長い坂を今も歩き続けていること。長い坂…きっといつか振り返り、どんなことも静かに見つめなおすことができるところまで、歩き続けてゆくのだろうと思った。
 家に帰り、安曇野の友人にメールの返信を出す。他愛のないことをあれこれと記した。そして、これ以上雪が積もりませんように、積もってもすぐ解けますようにと付け加えた。

2016年1月20日の月
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