9日の朝、安曇野の友人からメールが届いた。「積雪22cm」とあった。前日の8日は、平塚でも真冬の冷え込みだったけれど、雪が舞うようなことはなかった。
安曇野に雪を積らせた9日。平塚では、午後になって雨が上がった。空気に瑞々しい潤いを残しながら、青い空が広がっていった。夕暮れには、澄んだ月が白い顔を浮かべていた。
10日の真昼の海はまぶしかった。正面の大島を見ることができない。春が間近い…空気に春の光が混じっているように感じた。
この平穏な海と空の果てに、むごたらしい死が日常的にあるような国が、不安な昼と夜を繰り返していることを思う。思うだけだ。いつも思うだけで終わってしまう。
1月10日の海
追加した写真(1月10日の月)