本日は晴天なり。
朝の空が水色だった。
台風一過。
出かけるなら、午前中の海だ、と思った。
海岸に着く。
やっぱり、大島が浮かんでいる。
富士山は雲のなかから、ほんの少しだけ裾野の曲線を覗かせていた。
波打ち際近く、ウエットスーツの女性が腰をおろしていた。
ただ、遠く、海を眺めているようだった。
ずっと、ずっと、長い時間、そうしているようだった。
なんだか、うらやましい気がした。
きっと全身で海を感じることができる人なのだ。
どんな海を、どんなふうに感じることができるのだろう。
大島
引き波に映る雲と空①
引き波に映る雲と空②
引き波に映る雲と空③