enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

冷たい雨が降りやんだら。

 

お彼岸を過ぎれば桜も咲きはじめ…とはならず、冷たい雨の日が続いている。

17日、横浜に出かけたついでに県立図書館で本を借り、桜木町駅に向かう途中でよそ見をして段差に躓いた。
『アッ…ここで転びたくない…何とか姿勢を戻さなくては…』と、前に倒れてゆく体にブレーキをかけ、精一杯踏みとどまろうとした(ごく短い時間のはずなのに、無駄な抵抗を試みる間、時間がスローモーションのように流れた)
結局、両手を地面について転び、後ろを歩いていた若者に「大丈夫ですか… 大丈夫ですか?」と気遣われ、恥じ入った。

果たして、翌日には脇・背中・腰の筋が傷みはじめ、70代の体は一週間かかってようやく立ち直った。

それでも、県立図書館で借りてきた本は、私の干からびた脳味噌をほぐしてくれそうでありがたい。冷たい雨が降りやんで桜がほころびはじめたら、凝り固まった身体のほうも、ほぐし直さなくては…。

 

 

県立図書館前の紅葉坂から(3月17日)

 


冷たい春の雨と人魚姫(3月24日)

薔薇の葉と雨粒(3月24日)