2011-03-27 01.6.25 日記 六月という季節 六月 夜更けて ひそやかに 米をとぐ よびさまされる みずみずしい 生命の音 私は アジアの流れのなか 六月 濃密な夕暮れ 白い花の香りが 垣根をぬけて はるかな記憶の鍵穴にすべりこむ 私は アジアの風のなか 六月 雨上がりの午後に浴びるシャワー したたる時の余韻 なおも湿る仄暗い肌 私は アジアの季節のなかで生きた 一人の女だ