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私の第三十四夜をつづります。

相模集-由無言1

 今夏、再び『相模集全釈』(武内はる恵 林マリヤ 吉田ミスズ 風間書房1991)を県立図書館から借りてみた。紫式部でもない。和泉式部でもない。相模国司大江公資の「つま」となって「相模」と呼ばれた女性。彼女が一千年前に残した歌の数々。そこから、21世紀に生きる自分が感じ取れるものは何か。今の私には理解が及ばないことは何か、共感することは何か。そんなことを知りたくなったからだ。
 11世紀初頭の相模国に滞在した女性歌人…そのことにかこつけて、彼女の歌のつぶやきを自分の心で受けとめてみたいと思う。どのような形になるのか、皆目分からないけれど。