enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.2.5

 気温は初夏から真冬へ。
 昨日の夕方、街からの帰り道で、不意に雪が舞い始めた。鉛色の空から次々に舞い降りてくる。ふわふわした雪。地上に静けさを運んでくるようだ。積もるだろうか…心が浮き立った。一面の雪景色を見たのはずいぶん昔になってしまったから。
 朝になって、きりりと冷え込んだ空気の中を歩く。一晩で積もった屋根の雪が融けて、音をたてて家々の軒先に落ちる。リズミカルで新鮮な水の音だ。
 仲間と暖かな部屋で作業をしながら、昔の大雪(といっても平塚の雪として)の思い出が話題になった。私の一番の記憶は、たぶん1963年の春の雪。小学校の校庭を取り囲む土手の裾に、みんなでカマクラをつくったこと。完成後、わくわくしながら中に入って、温かく感じた。なつかしい大雪の思い出だ。今の平塚の子供たちは、雪合戦をしたことがないのかもしれない。
 じきに平塚の薄雪は消えていった。クリスマスカードのような雪景色を見たかった。
 
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公園のベンチに積もった雪