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私の第三十四夜をつづります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

知花さんの言葉に励まされる。

8月の半ばの異様な降雨。各地で被害が続く。コロナは燃え盛り続ける。日本で、世界で、日々、負の世界が広がってゆくのをただ眺めている。 そんな長雨のなか、緩んだ気分のままに、今日の朝刊を開く。いつもと違った感じに心が騒いだ。知花さんの写真とイン…

「真夏のマッシロな不安」

8月に入って、日中の暑さがこたえ始めてきた。 蝉の声が、真昼間の白い光を乱反射させて響き渡る日々。時に、頭の中がマッシロに空洞化する瞬間がある。 で、相模国府域とその周辺の遺跡で馬歯・馬骨を出土する地点…そんなことを調べていると、貴方はなぜこ…

2021年8月3日に想うこと。

~私からのお願い~ 2021年8月3日 菅 義偉 総理大臣殿 貴方が基礎疾患をお持ちでないとして、今後、新型コロナウィルスに感染し、軽症・中等症と診断された際には、私たちと同じように「自宅療養」されることを私たちに約束してください。そして、その「自宅…

「サツキ」ちゃん、そして図書館。

7月最後の日、朝から図書館に向かった。なぜか、街中の裏通りではなく、大通りを選んだ。交差点の歩道橋を昇り降りして八幡様の下にさしかかると、突然、頭の上から人の声がした。日傘を傾け、八幡様の石垣を見上げると、囲われた斜面に小さな馬の姿があった…

別の地平=パラレルワールド

6月4日の会見で丸川五輪相が述べたとされること…「我々はスポーツの持つ力ということを信じて今までやって来た。全く別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらい」 7月20日のIOC総会でバッハ会長が述べたとされること…「1964年の東京大会…

2021年7月23日という日。

お金と不祥事にまみれた東京五輪。 今、願うことは、早く終わってほしい…それだけ。 貴方は、4月23日、「東京オリンピックですけれども、これの開催はIOCが権限を持っております。」と言っていた。そして、開催直前の7月21日、「やめることは、いちばん簡…

再び発掘調査現場へ。

19日、友人からの電話で、諏訪前B遺跡の発掘調査が東側へと進んでいることを知った。梅雨明けとともに胃の不調がぶり返していたけれども、夕方を待って現場をめざした。 諏訪前B遺跡では、まさに作業が終わったところだった。確かに、東側部分の新たな現場…

相模国府域を通る古代の道

7月に入って、全くの自由時間というものを1週間ほど味わうことになった。日々の家事から解放された幸せな日々…11c代の相模国府についての雑多な妄想を、テーブル一面に広げて過ごした。 そのなかで、11世紀の歌人相模が走湯権現に参詣した1024年、彼女が…

無力感。

3日の朝、雨はまだまだ降り続いていた。厭な雰囲気を感じた。その夜、深夜1時台は20分置きに、そして明け方には1回、緊急警報メールのアラーム音が響き渡った。浅い眠りはそのたびに寸断された。ぼんやりと激しい雨音を聞きながら、水びたしの外の世界を思…

2021年もあと半年。

息を吹き返した薔薇(6月27日):陽が射したり、にわか雨に降られたりの日々が続く。人魚姫の公園では、一時期、すっかり勢いを失っていた薔薇たちが、再び色彩を取り戻し始めていた。雨粒をやわらかな花びらで受けとめ、健気に空を仰ぐ姿に慰められる。 6…

「エゝ よしねぇな 化物話は よしてたも」

21日の『桜姫東文章』のなかで思い出される二つのセリフがある。(昨今、”社会的・政治的な化物話”が多い。また、つい本音を吐いてしまう輩を茶化してみたくなることも多い。次のセリフは、そんな時に口をついて出てきそうだ。) *桜姫「エゝ よしねぇな 化…

『桜姫東文章』を観終わって。

21日の午後。待ちに待った『桜姫東文章』(下の巻)の舞台を観た。 梅雨晴れの歌舞伎座前…すでに、小さな日陰のなかで開場を待つ人々がいた。私は、『これが新しい歌舞伎座なのか…』と、思わず見上げてしまった。雲を突く大男のようなビルになっていたのだ(…

高林寺遺跡第7・第9地点の区画溝について

高林寺遺跡第7・第9地点の現在(2021年6月10日) 発掘調査中の諏訪前B遺跡の現場から129号線をはさんで東隣には、高林寺遺跡第7・第9地点が位置する。 考古学を学習し始めてから、この地点の報告書を随分と時間をかけて眺め直してきた。しかし、図版を…

稲荷前A遺跡第4地点~諏訪前B遺跡の調査~高林寺遺跡のこと②

10日の午後、諏訪前B遺跡をめざした。調査中の現場を「私的に覗く」のは、いつも疾しい気がする。撮影する際にはなるべく差し障りのないように撮っているけれど…。 調査中の現場 この現場まで(治療中の股関節周りを酷使しないよう)バスに乗った。帰りは、…

稲荷前A遺跡第4地点~諏訪前B遺跡の調査~高林寺遺跡のこと①

先日、本を借りに図書館へ行き、久しぶりに参考室に立ち寄った。何か新しい調査報告書は出ているだろうか?と書棚を眺める。『稲荷前A遺跡-第4地点-』(2018年 平塚市教育委員会)が目についた。 以前、すでに手に取ったことがあるのか、初めて見るのか、…

雨のち晴れの日曜日。

6日、東京の友人と平塚市美術館で待ち合わせ、「川瀬巴水展」を観た。 美術展に出かけるのも、友人と会うのも、一緒に食事をするのも、何て久しぶりなんだろう…。 雨の日曜日の美術館。 展示室でも、レストランでも、人々はみな”普通の時間”を”普通に楽しん…

五輪は開催することに意義がある…のですか?

IOCの IOCによる IOCのための五輪? 開催地が緊急事態宣言下でも 開催を決めるのはIOCなのだ という五輪? 政権の 政権による 政権のための五輪? 復興五輪 や コロナに打ち勝った証しとしての五輪 の次は、何としても無観客だけは避けて開催したい五輪? な…

ホオズキの花

あぁ、もうすぐ五月が終わってしまう。今年も、ホトトギスの声を聴くことなく、終わってしまうのか(ひどく損をした気持ち…)。 そして、今夜の「スーパームーンの皆既月食」も、南東の空は雲に覆われてしまっていた(ついてない…)。 でも、昨日は、新しい…

久しぶりの海。

春頃、股関節周りにまた痛みが出はじめた。しだいに、歩くと鋭い痛みがはしるようになった。 不意を衝くズキン!という痛みに、心臓がドキン!と反応する。『いつ来るか…』という恐怖心から、びくびくしながら歩くようになった。歩くことで、心が疲れるよう…

「緊急事態宣言下でも東京五輪を開催」するのですか?

たった今、ネット上で、毎日新聞配信の「緊急事態宣言下でも東京五輪を開催 IOCコーツ副会長が表明」という記事を読んだ。(https://news.yahoo.co.jp/articles/95676997489d4a3982a2c5ec98102cd76703c0e2) 何を表明しているのだ、この人物は…。 怒りがこみあ…

ソラマメと新茶とアジサイ

昨日は次兄からソラマメ(2度目)を、今日は長兄から新茶をもらった。何もお返しもなく、ただありがたく頂戴した。長兄は、大磯からの散歩のついでに、次兄と私にお茶を届けてくれたのだった。長兄と別れてから、じきに小雨が降りだした。 兄たちはすでに後…

今日も頭痛。

明るく澄んだ季節の空気感とは裏腹に、ずっと頭痛が続く。薬を飲むと少しだけ重苦しさが和らぐ…そんな5月。昨日は、電話を通して友人二人の元気な声を聴いた。 一人は、夕方、買い物から帰る途中、ふと思い立って私からかけた。電話(話したい事→言葉・声)…

ミャンマーの行方は?

6日朝、【ミャンマー民主派、「防衛隊」設立を宣言 国軍に対抗(ワールド 2021年5月6日)】というロイターの記事を見た。そして、そこに掲げられた写真は、この宣言より1か月ほど前に撮られたものだった(【軍事クーデターへの抗議デモで、手製のエアガンを…

憲法記念日の朝刊

2021年5月3日。憲法記念日の朝刊を読む。1面には全国世論調査(郵送)結果の概略が出ている。 郵送による世論調査・・・確かに、6・7面にはその質問内容と回答結果が詳細に示され、「有権者の意識を探った」分析が展開されている。また8面では、いつもの"オヒ…

次は何を読めるのだろう?

『動物農場』のあと、『人新世の「資本論」』を読んだ。そして今日はネット上で、【 内田樹の研究室 「予言の書」としての『1984』 2021‐04‐27 mardi 】を読んだ。 読後の高揚感は、内田氏のインタヴュー記事が最も高かった。自分が抱えているモヤモヤが、内…

夢幻となったチケット。

ガックリと肩を落とす…そのメールを読んだあと、ちょうどそんな感じになった。 そのメールは、4月末の歌舞伎座公演を中止するという知らせだった。3度目の緊急事態宣言の火の粉が私の頭上にも降りかかったのだった。 延々とくすぶり続けるコロナ禍暮らしを補…

”忘れな草”と”忘れ草”

どうも、夢想と現実とは地続きのものであるらしい。今日読んだ記事(【汚職の履歴を顔認証で紐づけ。情報の「身体化」で実現したブラジル発のアプリ】佐藤達郎 2021年4月14日 Forbes JAPAN )は、昨秋、私の脳味噌を横切った突飛な夢想(2020-10-30:世を欺…

『動物農場』を読んで。 

図書館で借りてきた『動物農場』は1943~44年に書かれた物語だった。でも、そこに描かれているのは、私が今生きる21世紀の世界のことでもあった。 日本の総理大臣として、“森羅万象全て担当”、”議会については立法府の長”であると発言し、しっかりと司法人事…

「東京長浜観音堂 OPEN」

先日、「東京長浜観音堂 OPEN」を知らせる案内状が届いた。昨年秋、不忍池のほとりにあった「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」が閉館することを知った時、あの小さな静かな空間が消えてしまうのか…と淋しい気持ちになった。なので、今夏から日本橋に、”長浜の…

2021年春の桜たち。

24日、友人が春の花束を届けてくれた。畑で剪定されたばかりの枝々には、それぞれ、桜、桃、アーモンドの花の蕾がピンク色に生っていて、少し痛々しい、初々しい花束だった。 花曇りの25日、その友人と博物館前で待ち合わせ、お花見の散歩に出かけた。 総合…