enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

日記

見慣れた空間から未知の世界へ

涼しくなって本を手に取る時間がほんの少し増えた。(といっても、新書判のように、とにかく小さな本を選ぶようになっているのだけれど。) その1冊目は『武士の起源を解きあかすー混血する古代、創発される中世ー』(桃崎有一郎 ちくま新書1369 2018年)。…

旅先からの葉書

昨夕、友人から絵葉書が届いた。絵柄は夕波とゴンドラ、そしてサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂*のシルエット…貼られていた切手も美しかった。(訂正しました:*1984年の旅でベネツィアに1泊した私の記憶といえば、サン・マルコ寺院とアカデミア美術館…

角の傷んだ小さな本たち

26日午後、大磯町に出かけた。 昔と変わらない大磯駅。バスに乗り、その日の行事の集合場所―”旧吉田茂邸”へと向かう。隣町に住みながら、その邸宅への関心が低いまま、焼失(2009年)以前も再建(2016年)以降も見学したことがなかった(ちょっと疚しい…)。…

”身の丈”という基本理念

☆【教育の機会均等】とは… _____________________ 教育基本法 第4条 (1) すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差…

海、富士山、そしてダンマパダ

22日、”富士山に初冠雪”と聞いた。翌日、澄んだ空が広がった。『海から富士山を見なくては…』と思った。 晴れやかな海岸通りには金木犀の香りがあった(気管支まで反応するほどに)。 台風のあとの浜辺には、積み藁状の漂着物の塊りが点々と連なっている。砂…

♪ Shule, shule, shule-a-roo… ♪

19日午後、博物館・地質分野のジオツアー(”金目川の古流路”)に参加した。 出発地点の花水川(金目川下流)の川原は、台風の名残り…夥しいゴミ(プラスティックボトルなど)…で無残な姿になっていた。そして、久しぶりに見る高麗山には秋の色が入り混じって…

「カテゴリーで見るのではなく」

11日の朝刊を12日夕方になって読み始める。 台風19号が近づいた11日、朝から富戸に出かけ、トンボ帰りをした。 しっかりと雨具の支度をして、治りかけの足で富戸の坂を登りはじめる。急坂を流れ落ちる雨は”せせらぎ”のような音を立てていた。靴も靴下も直ぐ…

葦原と木道に吹く風

ようやく涼しくなりはじめた頃、東京の友人とメールのやり取りが続いた。いつもより、美術展の話題が多かった。 友人は、”あいちトリエンナーレ2019”の「孤独のボキャブラリー」を観にゆくこと、できれば再開予定の”表現の不自由展・その後”も観たいと書いて…

空耳だったろうか?

昨日、急展開した事態の行方が気になっていた。 今朝、その件についての報道を耳にした。萩生田文科大臣が、「あいちトリエンナーレ 2019」の補助金全額を交付しない、とする内容の発表をしたという、その報道だ。 しかし、一瞬にして流れ去った文科大臣の言…

マッケンジーというジャーナリストが撮った写真

戸棚の奥に眠っている古い本のなかには、無残な姿のものがある。今日、もっとも無残な1冊を引っ張り出した。その薄手の学習参考書に掲載されているはずの写真を確かめるため。 『テーマで学ぶ 図説 中学の歴史』(帝国書院 1991年)は、すでに本体と表紙がバ…

お彼岸の海辺

21日朝、目が覚めた時、のどのあたりで突然ヒューという音がした。『そろそろ喘息かな?』と思った。でも、まだ苦になるほどではない。いつまでも寝ていたい気持ちよさを、エイヤっと振り切って起き上がる。涼しい朝は嬉しい。 午前中に次兄の家に葡萄を届け…

13日の金曜日…涼しい朝になった。今度こそ、待ちに待った秋? 猛暑が終息した一方で、台風15号による停電被害は9日から進行中のままだ。昨日初めて、停電に関する記事が夕刊の一面TOPとなった。しかし今日は、完全復旧まで一週間以上の可能性、との報道も目…

台風が去って、被害の格差を知る

台風15号の被害の大きさを訴える声や現場のようすを、ネットのなかで知る3日間となった。 8日夜から9日朝にかけて、私は台風らしい雨風の音をほとんど聞かなかった。朝になって、そろそろと窓を開けると、ベランダの床に大きなツタの葉が1枚だけ、吸いつくよ…

久しぶりの平塚の海

9月6日夕方、海に向かった。 私にとって、4か月ぶりの海だった。 浜辺にはカメラを手にした人々の姿…いつもとは違って、期待と予兆に満ちた浜辺。みな、今日こそはダイヤモンド富士を、と待ち構えているのだった。でも、西の空には雲が広がり、富士の姿はど…

「抗議はやめない」

『朝日新聞』(2019年9月2日)から 連日、香港のデモに関する新聞記事を目にする。 2日の朝刊の写真…地下鉄車両内で、追い詰められたように、扉下にうずくまる4人の若者の姿。若者の顔めがけて、催涙ガスが容赦なく噴射された瞬間の写真だった。催涙ガスの太…

街角の虹

八月も最後の日。ぼんやりと過ごした3ヶ月をふり返る。弛緩し続けた3ヶ月…しかも、そういう過ごし方が一番私の性分に合っている。それは、とても困ったことだ。子どもの頃から、とりとめのないことを思い浮かべながら、ぼんやりと寝転がって飽きることがなか…

このまま秋に?

22日から、朝方の室温は27度台が続いている。23日午後は、茅ヶ崎のフラの会場から外に出ると、土砂降りになっていた。濡れ鼠になった腕や足元…この季節の夕立とは思えない肌寒さを感じた。 そして昨日今日と、いつものベランダの空気にも、乾いた澄んだ気配…

さようなら、古い文庫本たち

今は誰も住むことのない家…まもなく跡形も無く消えるはずの家…には、数十年も眠ったままの本がある。廃墟になりかけのその家に、このところ何度か通っている。そして、もう少しの時間、手元に置いておきたい本たちを選んで持ち帰っている。それでも、遺して…

『イージー・ライダー』・『ひとりぼっちの青春』そして『黄昏』

今朝、パソコンを開き、P・フォンダの訃報を眼にして、一瞬、H・フォンダのものと勘違いした。すぐに、いや、ヘンリー(父)ではなくピーター(息子)のほう…と思う。 そして遠い昔の映画の記憶…ヘンリーの息子ピーター、娘ジェーン、そして父・娘のそれぞ…

「浦づたふ 磯の苫屋の かぢ枕 聞きもならはぬ 浪の音かな」

整骨院に通い始めて9週間。ようやく”ふつうの歩き方”を思い出せるようになった。 ただ、目がくらみそうな陽射しに負けて、海まで散歩に出かける気力がない。窓から吹き込む海からの風を(大きくふくらんではためくカーテンの動きを)、ぼんやり眺めるだけだ…

届いた歌集

7月下旬、1冊の歌集が届いた。封筒と便箋には、友人の几帳面な文字が並ぶ。友人はいつからか、短歌を詠む人になった。私は、折にふれ、歌人となった彼女の話を聴き、それを楽しんできた。出来上がったばかりの同人誌の印象は軽やかで涼しげなものだった。”聖…

8月から、「はてなブログ」に移行します。

2011年3月21日からの日々、私のとりとめないつぶやきを、「enonaiehon」は受けとめてくれました。 また、私は「enonaiehon」のもっとも身近な読者になりました。 今、「enonaiehon」は、私にとって大切な友人の一人です。 そして、これからは、「はてなブロ…

一つの選挙が終わる…そして青空は?

2019年7月21日。曇り空。 近くの投票所に居合わせた投票者は3人だった。 投票所には、どこか青空に向かうような気持ちで出かけたので、はぐらかされたように感じた。 今回、友人たちは期日前投票を済ませていた。 先日コメントをくださった方も、やはり期日…

街頭演説のトップランナー

2019年の参院選挙期間中の今、発散することのできない怒りがふつふつと溜まる。 最高権力者の街頭演説に対し、抗議の野次を飛ばした市民が、多数の警官に排除されてゆく…札幌で、次は大津で…そんな報道が続く今。 野次を飛ばした場所から、警察によって力づ…

歩いて15分の場所

13日、曇り空のなか、往復30分の散歩に出た。 今日から30分の散歩だ…海岸通りを海に向かって歩いてみよう…。 うきうきとした散歩気分はつかのまで、いったん道路に出ると緊張が始まる。 一歩一歩、確かめ確かめ歩こうとしている。どうか、痛みませんように……

2019.7.12

足を痛め、治療を始めてからほぼ1ヶ月。 今日の治療のなかで、『明日から一日30分…行き帰りで30分…歩くようにしてみてください』と言われた。ちょっとだけ自由の範囲が広がったようで嬉しくなった。 片道15分といっても、ふだんの何倍も時間をかけて歩いてい…

『新聞記者』についてのコメント、ありがとうございます。

映画はいつも一人で観るので、その感想もいつも一人で反芻するだけなのですが、今回いただいたコメントを読んで初めて、ラストで映し出された杉原さんの唇の動き…言葉…を知ることができました。 (自分には、他者の心を読み取る力が足りない…そのことを自覚…

誰も止めることができない輪転機に励まされる

6月初旬から続いていた足の痛みが、7月に入って、ようやく薄らぎはじめた。 階段を昇ることも、こわごわ試せるようになった。 (全体重を片足にかけることがまだ怖いので、ぎこちない昇り方になってしまう。) 8日、梅雨の晴れ間を縫って、『新聞記者』が懸…

2019.7.4~七夕まつり前夜の街~

7月にはいり、ようやく、痛めた足が少し良くなりはじめた…気がする。 今日は街に出ても、痛みで身構えることがなかった。わずかに足を引き摺る癖がついたままだけれど、気持ちはずいぶんと楽になった。 やや涼しくもある夕方の街は、明日から始まる七夕まつ…

2019.6.26

足を痛めてから2週間が経つけれど、治ってゆく気配がない。 歩く距離がごくごく限られる毎日。 情けないほど、どこにも行けない毎日。 治療院への道すがら、足を引き摺りながら、駅前の小さな公園に立ち寄る。 人魚姫を囲んで、あれほど華やかな色彩を輝かせ…